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次論公論

 
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まずは影郎さんのブログを見て欲しい。デザイナーってこんなこと考えながら絵を描くんだ~と興味有る方ならきっと楽しめると思うし僕は楽しんだ。影郎さん、ありがとうございますm(__)m

影郎デザインワークスブログ

実は僕は仲良くしているメガネデザイナーさんに天地幅32mmで可愛く掛けられるフレームを作って下さいよ、とお願いしたことがある。影郎さんの記事にもあったが30mmを越えると野暮ったいとか、そんなことで頼んだのではなく、単純にニーズに合致するフレームが市場に無いから頼んだのだ。するといつも一歩先行くデザイナーハスキーノイズ&ソリッドブルーのデザイナー、金子氏はどんずばで天地が32mmの可愛いセル(品番H-94 H-95)を僕に言われるでもなく一足早く作ってきた。ここら辺の目利きというか、鼻の利かせ方が非凡だと僕はいつもこの金子氏には勉強させてもらっている。

では、なぜ32mmなのか?その根拠の前に、まず生活スタイルの変化について言及したい。金子氏の解釈は知らないが僕の解釈はこうだ。人の生活パターンの変化で社内や家の中で過ごす方々が増えた。今までは打ち合わせの為にいちいち取引先に行ったり、社内でも関連部署等に歩いて移動していた仕事のスタイルから、写真や書類、それらは全てメールで済むようになった。これの是非はあるかと思うが、それは置いておく。するとPCや書類等を見るために近方視することが今まで以上に増えたであろう事は容易に想像がつく。

ここで僕は疑っているのは、短時間ならともかく長時間のデスクワークをする際の輻輳(黒目を寄せる運動)と調節(手元にピントを合わせる為の運動。)は目にとってのストレスではないか?と疑っている。分かり易い例を足腰に例えて言えば中腰の状態を目に強いているのでは?と疑っているのだ。では、その手元を見るのに中腰ではなく、椅子に座らせれば楽だし運動量は当然減る。ここで椅子に座るから足腰の筋肉が落ちる。だから人はデスクワークは椅子は使わずに立ってしなさい。これがプリズムに否定的な方の見解で、これは眼鏡業界に限らず、お医者様にもこういう見識の方は数多くいらっしゃるし、僕のようにプリズムプリズムと連呼しているのは少数派である。ここは読者も勘違いして欲しくないのだが、僕は自分の言っていることを正論のように言い切っているが、実はこれの答えは誰にも分かっていない。肯定も否定も出来ないというのが本当のところだと僕は思っている。ともかく僕が言っていることが正しいとするならば、長時間のデスクワークは立ってするべきではなく、増してや中腰のでやらせるのも非効率だということになり、本人の体格にあった椅子が目にも必要だと力説している。

では眼鏡における椅子とは何か?僕はそこで三つの仕事量を減らす為の工夫が必要だと言っている。それが


ピントの調節量のコントロール(毛様体筋)

輻輳運動量のコントロール(外眼筋)

光りの量のコントロール(虹彩筋)

この上記の三つの筋肉の仕事量を減らし、結果としてストレス量を適度な量にコントロールすべきだと僕は言い続けている。ここまで説明してきて生活様式が変化しメガネもそれに合わせて変化するべきだという僕の意図はご理解いただけたであろうか?

こうした変化に対応する為にますますニーズが高まると予想するのは僕は中近両用レンズだと思っている。ここで次論公論マニアの方は「え!?」と驚かれることだろう。何故なら僕はず~っと遠近両用レンズのモニターレポートを何度も書き続け遠近両用の普及やレンズ選びのお役に立ちたいと言って来たからだ。だが遠近は所詮遠近両用であり、あのレンズは現状の技術では遠くも近くも良く見えるよ、と汎用性は謳っていても、実は長時間のデスクワークに対応出来る専門性は兼ね備えていないのだ。だから僕はご年齢としてお若い方でも早いうちから遠用と手元用は度数の強弱で使い分けが必要だといってきたし、お年を召せば当然常用は遠近、近用は単焦点か、それとも近々か、中近のレンズを推奨してきた。では現状普及している中近両用レンズとはどんなレンズだろう?その説明の前に、中近も近々もそのどちらも累進レンズ(その多くは度数の境目が段差なくゆっくり遠から近へ度数が階段状ではなくスロープのように変化していくレンズ)であるということは知っておいて欲しい。遠近両用レンズのレポートでも累進帯長というのはレンズ選びの重要なファクターであると僕は言って来た。同じレンズの名前を冠しても累進帯の長さが変わればまるで別物とも言って来た。だからこそ消費者が累進帯毎の癖を把握して自身のニーズに合ったレンズを選んでいただけたらいいなと思う。

それでは、各メーカー毎の中近両用レンズの累進帯長を記してみよう。

【セイコー】
①ルーメスト=20/23mm
②スーパールーシャスキャスター=25mm
③クレアキャスター=25mm
④ファンクリック=25mm

【HOYA】
①IDクリアーク=23.5mm
②タクト=23.5mm

【ニコン】
①プレシオホーム&オフィス=22mm
②ソルテス=19mm

【東海光学】
①エブリ=23mm
②ラルゴ=22mm
③ウノ=30mm

こうして書いてきて何だが、実はどこからどこまでの長さを計って累進帯長とするか?その業界標準規格がないので各メーカー毎の解釈が必ず入ってくる。つまりある意味いい加減だということだが、そういうもんだと云う程度に理解して欲しい。

一覧にしてみると分かると思うが、23mm前後の累進帯長が多いと思う。では、23mmの累進帯長のレンズを枠に入れようとした時に一体何ミリの天地幅の枠が最低ても必要なのか?ここも各小売店毎のノウハウや解釈があるのでグラシアスの考える最低限の天地幅となるが、敢えていうならば

累進帯長+上に4mm+下に4mm=最低天地幅となる。

ここで上の公式に実際の例を入れてみよう。

23.5mm(HOYA)+4+4=31.5mm

これが僕のいう天地幅32mmの根拠となる。

僕は遠近両用を普及させたいと思っている。もしも普及が実現したら今度はその方々はお年を召せば当然中近や近々が必要なご年齢にも当然なるだろう。最近はグラシアスでは天地幅最低20mmでも遠近両用メガネをエシロールのエリプスで作っている。そんな小振りなメガネを掛けていた方が、中近欲しいとご来店なさった時にお洒落なメガネでは作れずに昔ながらのデザインのメガネでしか作れませんといったら?僕は想像するだけで申し訳なく苦しくなる。今はそれ程グラシアスでは中近や近々は売れていない。それは遠近初心者程度の方々が顧客に多いからだ。これがもしも歴史を10年20年と重ねれば当然60代の顧客もボリュームゾーンに入って来る。だがそうなってから慌てても遅いのだ。メーカーの方々に理解していただき、開発してもらうのに相当の時間が掛かるだろう。だから僕は今から騒いでいる。天地幅を高くとっても外しじゃない。ドレスアップできるメガネが欲しいと言っている。外しでいいなら市場にはクラッシックスタイルのウエリントン等溢れているし昨年のシルモ展ではその傾向に更に拍車がかかっていた。つまりこの傾向はもうしばらく続きクラッシックスタイルでデザイン、サイズは多様化し、消費者は自由にクラッシックスタイルでの外しを楽しめるだろう。だが外さないで天地幅32mmを確保するのは影郎さんのおっしゃる通り難題であると多少デザインをかじっている僕も思う。何が難しいってそれを1点物ではなく量産し売り切るデザインとしての完成度を維持することが困難だと僕は思っている。

ちなみに影郎さんの既存のラインナップでもDEJAVUⅢは天地で30mmある。影郎さんもさすがにそこんところは既に作られている。だがこうしたデザインはまだ市場にはあまり出回っていなく、消費者は選ぶのに困っているというのが正直な感想だ。

余談~だとすると中近両用レンズで累進帯17mm程度なら?フレーム天地幅の選択肢も増えますね~。無理と最初から言わずにトライしていただきたいと誰が見ているかも分からない私的なブログで愚痴をもらすのであった。そういった訳で遠近両用のレポートですら尻に火がついているので中近までレポートできていないのが現実ですが、以前の記事でも紹介していたのでご興味有る方はご覧になっていただきたい。

ニコン ホーム&オフィス

追記~は~久しぶりに時間を掛けてブログを書けた。以外とこれってストレス発散になってると今気付いた(!)←遅っ!!

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