次論公論

 
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ついに福島原発からプルトニウムが検出された。三号機がやばいという話は3/11の地震の時点でネットでは噂になっていた。そして政府はパニックを恐れ、小出しに情報を提供してきた。政府が一番恐れるのはパニックであり、パニックが発生すれば国が国として維持することすら困難になることが予想される。一部に政府の情報が信用できないと不信感をあらわにしている方がいらっしゃるが、政府の出す情報にはパニックをさける為のバイアスがかかっている。だから政府の発表を鵜呑みにせず。政府の出す情報は一部に過ぎない。こういったスタンスで独自にネットで情報を集めていればあたふたしないで済むだろう。

前置きが長くなってしまったが、実は僕は本ブログで原発に対する賛否を明らかにしていない。それはそこに一人で踏み込むのはやばい、と思っていたしそういう領域には踏み込むなとも助言をいただいていた。だから今日のブログでも僕は原発の賛否は明らかにしない。それはまず最初におことわりさせていただく。

では原発推進派の方々の意見を見てみる前に、原発推進派と自称していて最近目立つ著名人の方のお名前を出してみると都知事、ホリエモンさん、勝間和代さん、都知事はともかく、ホリエモンさんや勝間さんはどちらかと言えば経済よりに立ち、物事を捉える。何故この方たちは賛成なのだろう?僕はこう思っている。経済活動には「成長」が必須である。その成長の為に物作りに携われば生産にするにしてもまず電力が必要になる。そして企業の規模が成長する過程では規模に比例し電力消費量も増えていく。つまり企業の成長には安定した電力供給が必須になる。物造りたいけど、電気が無いから沢山モノが作れない。こういった状況では成長どころではない。だが今物作りはグローバル化の名のもとに世界中が競争相手になる。つまり沢山作ってそのスケールメリットを活かさなければ企業は競争力が無くなり、企業の存続そのものが危うくなる。

誰もがこう信じている。だが僕はそうではないとずっとこのブログで言い続けてきた。日本は経済規模は中長期的には縮小し萎むべき。こう次論を展開していた。そしてそれが戦争を回避する道だとも言ってきた。日本にしか作れない、日本ならではの基礎ではなく応用の研究をつづけ、そして技術や特許、または匠の技で日本の製品のブランド化を目指すべき。僕はこう主張してきた。成長しなくて困るのは機関投資家であり、超がつく富裕層である。僕も含めて庶民が際限の無い成長(膨張)を期待している訳でもない。逆説的に言えば、膨張しなくても競争力の有るビジネスモデルを構築しそこに活路を見いだせとクソ生意気とは承知しているがメッセージを投げかけていた。

つまりこれからも経済の成長の為に、電力の安定供給が必要だと日本に居る外需頼みの輸出産業は、こんな原発に頼らざるを得ない地震大国日本に留まらず、もっと「人、物、金」が安定していて法人税率の低い外国に出ていけば良いよ僕は思っている。日本で廉価製品を作りスケールメリットを活かすビジネスモデルは現代の日本の風土にそぐわないと僕は言っているのだ。だから電力消費を極力抑え規模の成長ではなく、「技術レベル」の成長を国是として掲げる必要があると僕は思っている。もしも規模を競うのなら、大きな国土、絶対的な人口数。これらの大小が競争力に対して圧倒的な要因となろう。日本は人口はともかく国土は世界の中で大きいのだろうか?世界の中での日本人の個性とは何だろう?そこを僕らが真剣に見直す必要があるのではないか?

高度経済成長の時には安い人件費が大きな武器になった。だが今では時代が違うのだ。国としてのGDPで中国に抜かれたとはいえ一人当たりのGDPでは依然としてアジアではシンガポールに次いでNO2、韓国や中国はまだ一人当たりではランキングとしては日本に対して相当に下に位置する。安価な人件費が武器、これは過去の話で今の日本人はどんな世界の中での役目があり、個性を活かし世界に貢献するのか?本来なら政治家がそのメッセージを発するべきだが、言っているのかもしれないがとんと伝わってこない。ならば僕らが自ら考えるしかないと僕は思うのだ。

一方、資源も無い、国土も狭い、そんな外交カードに乏しい日本だからこそ、原子力が必要。こう言っている方々も居る。石油が欲しいと産油国に頼めば、他にも欲しいと言っている国もあるけど、日本に輸出すると何かいい事あるの?と聞いてくるのが国際政治だ。そこでODAや人材派遣、技術提供を頼まれる。増してや日本の隣国には相手が言うこと聞かなければ簡単に輸出を止められる中国とロシアという世界の大国がある。次論ではこの二国とはそれなりの付き合いにとどめなさいと思っている。カントリーリスクが大きすぎるという意味でそう思うのだ。この外交カードを使われない為に原発を作るという答えに対し、僕は代案が打てない。自然エネルギーを活かしてどうなのだろうか?現在の効率では限界がある。経済的に萎めば火力、水力の発電プラス自然エネルギーを活かせばなんとかなる。だがそれでも火力発電では燃料を輸入せざるを得ない。太陽光発電を含む全ての自然エネルギーだけで、規模の成長を伴う日本の全ての経済活動を賄う為には大幅な技術革新か、それとも大きな痛みを伴う景気後退を日本国民が味わう必要がある。その覚悟が日本国民にあるのだろうか?

軍事的には核武装をする為にも原発が必要で、核兵器は安価に国防出来るという意見もある。僕はこの理論を論破する程の知識は無い。ここは直感で言うに留めるが、その選択は安直であると言わざるを得ない。安直は怠惰であり、そしてその先には落とし穴が待っているとこのブログでは繰り返し述べている。この場合に予想される落とし穴は、一つは被爆国としての発言という外交カードを失うという事。原爆を落とされた経験のある日本だからこそ、非核であることに説得力があるし日本ならではこそ世界平和に貢献できるのだ。もう一つは、核武装をした日本は極端に恐れられ、国際世論で孤立化するというシナリオだ。アメリカと裏で繋がっている中露に外交的な挑発を繰り返されれば、戦前の日英同盟破棄から孤立化を招いたように、アメリカにすら見捨てられ、四面楚歌を味わう可能性がある。ここは天木直人さんが主張しているように非武装、非核で平和外交を推し進めるのが僕は国益だと思っている。他国を侵略する意図はありません。世界の平和に貢献したいと声高に叫ぶ国を侵略すれば今度はその国が国際世論で孤立することになる。第二次世界大戦で日本は日韓併合までは、国際社会でも孤立していなかった。所が満州建国でおかしくなった。それと同様に日本はもしも安直な選択で核武装するということはアジアの国々の一部では宣戦布告と同程度のインパクトを与える事を覚悟しなくてはいけないと僕は思う。得られる物よりリスクの方が大きいと思うということだ。

ここまで書いてきて理想と現実を僕の思考は行ったり来たりしている。原発無しで日本の国体を維持できるのならそれに越した事はない。だが原発抜きなら相当の痛みを伴う。僕個人としてはゆっくり萎むというケースを想定し提言してきた。ところがこの度の震災は萎むどころか破裂した。日本に選択の時間を与えないと言わんばかりだ。行くか戻るか、言い換えれば規模を大きくして国体を維持するか、萎みながら身の丈の生活を選択するか?そのどちらにするんだ?と地球に尻を叩かれているようだ。

原発に反対とも言えない、賛成ともマクロでみれば言えないというのが僕の見解で、僕個人としてはゆっくり萎むという提案だった。だがその理想も適わない状況に追い込まれた。そこで皆さんにお聞きします。

原発に賛成ですか?

それとも

反対ですか?

言いたい放題に見える次論公論でも原発問題はタブーと僕はしてきた。でも敢えて皆の意見を聞いてみたかった。いつものトップページの右上にその投票コーナーを設置しておきますのでよろしくお願い致します。

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