次論公論

 
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僕はお店では店長、それ以外の時間(睡眠時間を除く、睡眠時間は小説家滋郎として次のSF小説のネタを夢世界から拾ってくる使命がある。笑わないでね。)は社長業として物を捉える。そして社長業の傍らフレームデザイナーを夢見るデザイナーの玉子(王子じゃないよ。)として他店のPOPやディスプレイ、自然に咲き誇る花。つまり視覚は勿論それ以外の五感全てを働かせてインスピレーションが降りて来ないか日々アンテナを張り探している。

何が言いたいのか自分でもさっぱり分からなくなってきたのだが、つまり一人の人属人科に属するこの僕は複数のキャラというか役職というと少し堅いのだけど、そんな沢山の切り口を持たないとやっていけなくなる。社長業の自分からすればデザイナーの玉子(王子じゃないってば~)のやろうとする先行投資に

「おいおい、その投資(フランス出張)に対して見返りなんていつあるの?ムダ金使ってんじゃないよ。」

と突っ込みをいれたくなる。今年もSILMOというフランスで行われている展示会に1週間程お店を休んで行ってくる。デザイナーの玉子の立場からすれば

「眼鏡をファッションアイテムとしてコーディネイトする事に対しての先進国であるヨーロッパのファッションの中心地に行きその臭いをかぎ取り、五感で味わう事には物凄い意義を感じている。悔しいが日本では機能性だけの視力矯正器具のみとしての扱いから、低価格化の恩恵を受けて誰でも気軽にファッションコーディネイト出来るアイテムにその特質が変化したものの、それは未だにヨーロッパと比較し未成熟で洗練しているとは言い難い。つまりこのブログで言えば眼鏡は依然日本では「文化」になっていない。だからフランスで得られる物は大きいんだ。だからこの自分に対する投資は短期的には戻りは皆無に等しいかもしれないけど、いつかこの種まきは大きな実を結ぶんだ。」

と社長業の僕に食ってかかるのだ。

また社長業の僕は9月末になると毎年来年の予算組みを始める。1年トータルの売上予算、それを月次、日次に落として日々の売上目標を設定する。そして毎月の売り上げを単価と売上本数に分けて考える。グラシアスでは単価アップという営業手法を捨てている。単価を上げる事が目的では決してしない、単価を上げて(レンズのグレードを上げて)顧客満足が上がるのであればそれは躊躇せずお勧めはするが、目的を間違うと顧客にしてみればいい迷惑になる。それでも単価は年々微増している。これは遠近両用の売上比率が顧客層が上がるに従い増えていく。それによるものだと分析はしている。こうして365日の売り上げ単価と本数の分析により決まっていくのだが、実はお店で接客している時は店長業なのでその一日の売上目標という数字は捨て去っている。その目標が頭にある事で逆にお客様に提案するレンズのグレードに変な色が混ざってしまう事を恐れているのだ。今日の売上足らないからこのお客様に駄目元で単価アップの提案してご覧よ。と悪魔が囁く。この囁きが接客中は邪魔になる。だから売上目標は忘れ去るという理屈だ。

だが僕がいくらこうして雑誌やネットという媒体を使い宣伝してもお店を構える商売というのは「待ち」の商売だ。

店頭で

「よ、社長!いい子(眼鏡)入ったよ。寄ってかない?」

と引き込む訳にもいかないだろう。だからお店にお客様を呼び込む仕込みは社長業の僕の出番となる。店長としてお店に立っている時よりももう少し大きな視野を持ち、単店の小さなお店の社長業であっても業界全体でどうしてその規模が減少しているのか?また業界全体に活気が戻る為には何が必要なのか?そんな観点も必要だと僕は思っている。そんなデザイナーや社長や店長の複数の人格の僕がこのブログを書いているからいい意味でも悪い意味でも一貫性が無い。

読む側からすれば店長業の時の僕を見て

「あの(店舗では適当でだらしない、僕がかしこまってるとお客様がリラックスできないでしょ?だから緩~い雰囲気の接客を心がけてるのよ。検査の時だってお客様の内面にどれだけ入り込めるかで眼鏡の精度が変わると思っている。だからまず僕の駄目な所を曝け出し、肚を割ってお話ししてるのね。←言い訳。)滋郎さんが、ブログでは堅苦しい事をいってる(プププッ!)」

と笑われる事だろう。だが専門店がシェアを奪い返し、業界の主流となる事が国民の福祉に合致し、その為には量販店との差別化が必要だ。そしてその差別化の一つの方法論として両眼視機能検査がその大きな効果をあげている。だから皆さんもいかが?と次論を述べているのがこのブログなのだが、それは店長業というよりも社長業の自分が前に出てPCの前に座りキーをタイプしている。

眼鏡屋は単価アップをしようと思えば少なくともレンズに関しては比較的簡単に単価アップが可能だ。それは少し脅せば良い。球面レンズだと度が進み、非球面の方が度が進まないよ。(実際にうちのお客様でも言われたそうです。)」

こうやって脅せば簡単に単価は上がる。またそうやって専門店や量販店、業界総出で単価アップをやっていたから消費者の不満は溜まりそのストレスの結果としてプライスショップが出てきた背景を僕らは肝に銘じなくてはいけない。僕らが安直な手法で顧客からむしりとっている間に眼鏡〇場の様な激安店では

単価アップを構造上出来なくする縛りを自らに課した。(ただし単価アップを捨てて本数アップの接客スタイルに変化しつつあるのは既に本ブログでも報告ずみ。遠近欲しいと言われてもレンズの原価も高く、検査の時間も掛かる遠近を売らずに、遠用、近用で二本使いをお勧めするスタイル。)

これは簡単に思えるかもしれないが、社長の立場からすれば相当に勇気の要る決断(先駆けは二万円堂)であった事だろう。量販店だってそうやって安直な売り上げを求めないようにしているのに専門店がその安直な単価アップから脱却できなくてはいつまで経っても専門店がシェアを取り返すなんて難しいと僕は思っている。

こうして日々社長と店長、そしてデザイナーの玉子(王子ではないって言ってるじゃん…あ!そうだ玉子ではなく卵って書けばいいのか!)のキャラをその場その場で使い分けする毎日なのだ。

では店長として一言。

さ~買うぞと買う気満々でないとお店に来られないのであれば窮屈でしょうがありませんね、デート中にお時間が空いたら少し遊びにくる、そんなお気持ちで気軽にいらしてください。また何かお困りでしたら遠慮なくまずはご相談だけで結構ですのでお申し付け下さいね。

という事なのだ。

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