次論公論

 
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グラシアスは店名で、実は法人名として(有)ojim(オジム)という社名が別にある。企業にはそれぞれ決算月という物があり、一年の締日を1月~12月までその中から法人設立時に自由に決算日を決められる。ojimの決算は9月末。一般の方の感覚からすれば9/30は大晦日、10/1は元旦になる。そして9/30までの売上、仕入れ、その他の経費をまとめて損益を確定し税務署に申告する。

今年は3/11の大震災等の影響や欧州発のソブリンリスク、それに伴う急激な円高による為替リスク。自然災害もリスク要因として考えれば一年中リスクだらけだった事になる。僕も含めて他の業界の経営者の方々もさぞや胃の痛い思いをしたのではないか?決算時に売上予算を達成するかどうか?それが自分の一年間辿ってきた歩みであり、それが自身に対する通信簿になると僕は思っている。店長業時の僕はそういった煩わしい売上予算とかの類は極力忘れるようにしているのだから社長業の僕から見ればお気楽なもんだと思う。

今日はojimの社長としてそのリスクだらけの一年間で結果はどうだったのか?その報告を先日税理士より頂いたので今日は報告したい。

自分の通信簿を曝け出す事に抵抗はあるし上場企業でもないのだからそれを公に告知する義務も無い。だがそれでも今日の社長さんは報告したいらしい。

その社長の思いを社長に成り代わり店長の僕がご説明差し上げる。

僕は両眼視機能検査が普及し国民の心や体から、極力視機能のハンデやストレスを取り除き、国民それぞれの個性を活かし輝ける社会の構築を夢見ている。普及すれば日本は世界に羽ばたく人材供給センターになるであろう。日本から優秀な人材が次から次へと羽ばたいていくのだ。そんな世界を夢見ている僕は普及の為にメガネ業界をまとめよう等と大それた考えは持っていない。正確に言えば僕にそんな力も無いし、僕がいくら言って聞かせたところでこの業界は変わらないだろう。もしも業界が変わるとするならば消費者が望む方へ業界は変革していくのだ。今、メガネ市場は衰退の一途を辿り、そしてそんな斜陽の業界でも専門店はその業界の中で更に隅に追いやられ、量販店が一円でも安くを追求ししのぎを削り業界内ではシェアをとり主流でいる。それは何故か?

その低価格化を消費者が望んでいるからだと僕は分析している。

だから僕はもしも業界が変わるとするならばまず消費者を変えなきゃいけない。こう思ったのだ。消費者を変えると言ってもどの方向に誘導するのか?

それが

今まで培った知識/経験/技術を活かせる専門店がシェアを取り返し、国民に視力の矯正だけでなく、両眼視機能までの検査の体制を整備し、国民のストレス量の一部をメガネ屋でコントロールする。ストレス過多が万病の元であると僕は思うからだ。

だが実際に日本では専門店を回ってもこの両眼視機能検査を実施しているお店は少数派、また眼位までは測ってもプリズムを入れる事には自信がなく躊躇している形だけの視機能ケアのお店になっているお店もあると聞く。

グラシアスでは実際にお店にいらした方の半数以上にはプリズムを入れている。アメリカ式のお店では20%程度の処方比率だと聞いている。半数入れるのが正解なのか?それとも20%なのか?それはこれからの課題であると僕は認識しているが、レンズの出荷ベースで言えば2%、仮に僕に言わせれば控えめに20%が正解だとすればおよそ18%の方がプリズムが必要なのにそのケアを受けられていない事をこの数字は物語っている。50%はプリズムを入れている僕からすれば48%の方々が必要なのにそのケアを受けられていない事になる。

検査方法そのものは眼鏡学校を出ているレベルの方であれば少なくとも学校でたてであれば殆どの眼鏡士は理解している。つまり検査方法自体は難解なものでは決してない。実際にプリズム処方で躓くのは検査ではなく処方で皆悩んでいる。そこの処方情報の共有こそが普及への近道だが、今僕は種は蒔いているがまだそのレベルだとも思っていない。

要は消費者に両眼視やプリズムの効果を知っていただく事が第一歩でその先に専門店はニーズに合わせた業態転換が一気に起こると僕は見込んでいるのだが、まだ一般の消費者の殆どがその効果やそもそもそういった検査法が有る事すら知らない。これが冷静な分析だと思う。

だから僕は消費者に啓発する事は今後も続けていくが、多くの専門店がこの検査を実施しプリズムを処方出来る様に微力ながらお手伝いする、この消費者、業界、双方向の取組が普及には必要だと思っている。

だがその為には専門店の方々にこの検査を実施すれば儲かると思って頂く必要があると思っている。

何故なら多くの専門店は効果は理屈で分かっていても、それを考慮したメガネを仕立てる事には手間ばかりかかり実際には儲からない。こう思っている方々が多いからだ。

だからこそ

僕は儲かったと言ってやるとこのブログで公言してきた。

そして過去の決算でも赤字で決算(その赤字決算はその前年の税金の金額にびびり僕らの人件費を上げ過ぎた為。)した事は一度だけだったのだが、この平成大不況と言われる今でも

売上が前年対比

108%

予算対比

106%

と売上で前年を上回り、そして予算をクリアーした事を報告したい。別にこのご時世に予算対比で120%や130%も珍しくないのかもしれないが、それでも両眼視をやりながら売り上げは堅調であり、そして決算でも黒字に出来た事は僕としては自分自身を評価してあげたいと思う。両眼視は儲からないは事実ではなく、両眼視をやったからこそ堅調であると僕は言いたいのだ。

ただし、ここに僕はもう一つ売上がキープ出来ている要因を挙げさせていただくが、

それは

売らない事

なのだ。

以前に売りたい奴から買いたくねぇ。という記事で商売の自分なりの秘訣というと大袈裟だがそのノウハウを曝け出したつもりだ。そこでも言ったが僕は接客中は売上金額を極力忘れるようにしている。

純粋に顧客満足だけを考えるようにしている。その結果は不要なオプションは提案せず、レンズのグレードダウンさえも提案する事もある。持ち込みのフレーム使えますか?と聞かれれば99%

「修理すれば使える。」

と答えている。使えるフレームを使えないと言えば新調してもらえるが、その答えに僕は後ろめたさを感じるのだ。だか僕は自分が気持ちよくなれるように自分がされたら嬉しい接客を心がけているという事だ。

そしてそれの積み重ねをしていると商売は実需に則った身の丈の経営となり、沢山本数は売れないが顧客満足の積み重ねは口コミとなり、そして新たな需要すらも掘り起こせる。それまでに時間は掛かるのかもしれないが、目先の視点から小手先のテクニックで売り上げを積み重ねた方程、こういった不況の最中で苦労されているのではないか?つまり好況時調子が良かった方はテクニックで実需以上の売上を作っていた。前年対比で+何%と積み上げる事が会社の予算の仕組みとして必要だと思えばその小手先のテクニックに頼った経営には拍車がかかる。増々風船は膨らんでいく、そしてバブルが弾けた時にはそのあおりを膨らんだ分だけ大きく喰らうという事になる。僕もそのあおりは喰らっているが、実需の商売をしていただけに、その影響は軽微で済んだという事なのだと僕は分析している。

儲かったとは残念ながら言える程僕は売っていない。少なくとも自分で自分を少しは経営者として成長したなと思える売上は今の三倍だ。だが今はその売り上げの尻尾も見えていない。でもこんなご時世でも一歩一歩前に進んでいるよと先程説明した通り両眼視機能検査の普及を推し進める立場としてご報告がしたかった。そんな思いで今日のブログを書いているのだ。

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