次論公論

 
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サントリーの社長さんがずばっと現在の政財界をぶったぎった。僕は以下の文章に共感したのでご紹介したい。

(引用始め)歯に衣着せぬ言動で知られるサントリーホールディングス(HD)の佐治信忠社長。2月8日の決算発表の席上、政財界に苦言を呈し、“本音の論客”としての存在感を見せつけた。会見でのユニークな発言を振り返ってみた。

 
大阪市内で行われた平成23年12月期連結決算の発表会見で、佐治社長は経常利益率(売上高に占める経常利益の割合)が目標の10%に到達できていないことに言及。「経営者は物価を上げなければならないと唱えながら、懸命に安売り競争をしている。結局は経済が良くならないので、消費者のためにならない。もう少し利益を出し、税金を納めて社会に還元する経営姿勢に転じていくべきだ」と持論を展開した。

 その上で「『自由競争で勝ったらいい』という時代は終わった。経営者は、国のため、世界の人々のためにどうしたらいいかを考えなければならない」と強い口調で訴えた。

 日本の日銀に相当する米連邦準備制度理事会(FRB)が2%のインフレ目標を導入したが、「国内でも必要。1%台では足りず2%は最低の数字」と金融政策に注文をつけた。

 消費増税の論議については「将来的には15%ぐらいにしなければ社会保障は成り立たないが、景気が悪いときの増税は問題」と厳しく批判。代替案として、相続税を一定期間、ゼロにすることで「若者にお金を使ってもらう施策が必要。官僚には『損して得を取る』という発想がない。これまで税金を上げれば、そのまま税収が増えるという考え方で失敗してきた」と期限を区切った減税による市場活性化を唱えた。(サンケイビズより引用終わり)

僕は一貫して拝金主義や商業主義、そして新自由主義と言われる弱肉強食の社会をおかしいと感じていると言い続けてきた。庶民のニーズに馬鹿正直に答えすぎるとおかしくなるとさえも言ってきた。そして売上至上主義からの脱却を訴え続けてきたのだ。

そんな僕は昨日は小学校からの同級生と飲み屋さんで仕事の話を朝の5時まで激論をかわす。そこで僕はあるメディアで言われていたこんな言葉を使い問題提起してみた。それは

「金を得ようとすれば心が痛み、心に正直に生きようとすればお金は得られない。こういう事を言っている人が居たんだけどどう思う?」

このようにこういった考えを如何なものか?と問題提起したのだ。僕は今眼鏡業界の方々にはこんな事を言っている。単価アップを止めよ、と。そして単価ダウンとも言うべき単純な価格競争の狭い土俵上だけでの戦いも結局消費者に満足していただける製品としての眼鏡を提供出来なくなる要因で結局消費者は量販店を支持する事は自分で自分の首を絞めている可能性があると言ってきた。そんな僕は心がけている事は、

店長職としてお店に立つ時は、

売上を忘れ、

顧客満足だけを考えている。

別の言い方をすれば自分がされて喜ぶ事をお客様にするような判断基準を常に設定しているということだ。僕の友達は不動産業界なのだが、眼鏡業界とも同様に不要な機能を付加し単価アップをしていると打ち明けてくれた。僕はそれを責められない。彼はそれに自責の念を抱きながらも今抱えている社員の雇用を守るというそれはそれで経営者としての大切な「心に忠実に従っている」と思うからだ。一方僕は売り上げを倍にしようとすれば大袈裟でなく比較的簡単に上げられる。それは単価アップをすれば簡単に上げられるからだ。それ程までに今僕は自分の売り上げを忘れ、例え売り上げを下げようとも顧客の財布の負担を減らそうと努力していると自信があるのだ。だがそれは毒まんじゅうであり手を出したら最後だと言い続けている。一度やったら麻薬のように止められなくなる。だがそれをよしとしない僕は雇用を創出出来ていない。

僕の友人は雇用を維持する為に自分の真心を捨て、自分の本音に逆らい経営し自身の心を痛めている。一方僕は自分の本心の声そのままの経営を心掛け、そして大きな成果(売上)をあげるに至っていないし、納税という形で国家財政にも貢献出来ていない。ただ自分の心には常に爽快さがついてまわる。どちらを重視したら良いのだろう?

ただ一つ言える事は、僕の考える業界の改革の為には売上(顧客の支持とも言える)で業界の中でも目立った成績を上げる必要があるという事で、業界内でも評判の繁盛店になる事が、検査法の普及にも、そして法改正の為にも必要不可欠と言える。そこで僕は何を考えるのだろう?

僕はいつかの夢で見た

「安直は怠惰への道だ。」

という自分自身の夢の中での不思議なセリフ。これを今は座右の銘とも言うべき指針にしている。安直な単価アップを捨て、そして愚直なまでに顧客の満足度を追求し、売価を下げたり、利益率を下げたりせずに、時にはレンズのグレードダウンを提案し結果として顧客の出費を抑える。これで相対的に顧客満足度を上げるという目標を立てている。

つまり値段が最優先ではなく、顧客に満足を与える為にはどのグレードのレンズやフレームを提案すれば喜ばれるのか?

レンズやフレームのソムリエとしてその一点にフォーカスし日々店舗運営をしているのが今の僕なのだ。

そんな僕は目標に向かっての分岐点が現れたら一見遠回りに見える道を選択するようにしている。その方が結果としては近道だったり、その先にご褒美が待っていたりすると自身の体験を通じて感じているからだ。僕は政財界のトップにジンブツと言える器の経営者や政治家が欠落している。それが日本の不幸だと感じていた。だが今回のサントリーの社長さんのお言葉を聞くと日本も捨てたもんじゃないと思えるのだった。

ストレス社会と言われて久しいが売り上げを重視しすぎて自分の心に嘘をついた後悔や懺悔する思いがじわじわと蓄積しストレスとして心に病巣を宿すとは言えないだろうか?僕ら眼鏡屋はなどと矮小化せず、僕は商売人は商売人としての原理原則に立ち返るべきだと思うのだ。

⇒ サンケイビズ

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