次論公論

 
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眼鏡フリーを実現する「レーシック」 老眼世代にも広がる最新治療とは?sankei business i(30面より。)

僕は本ブログでレーシックに対して何度か記事にしている。ただしそれの是非に関しては一貫して是にしても非だとしてもその根拠が無いのでその立場を決められないと言ってきた。

ただし、僕自身がレーシックを無料でもいいのでやってみませんか?と言われればそれには即座にNOと答えると思う。僕は弱度の近視だが、それを矯正しても年齢的に老眼が始まっている。それがレーシックをすれば更に強く自覚する。更に僕は斜位と言って目の周りの6本の筋肉バランスのずれがあり、そのずれが大きいがためにプリズムという度数で矯正をしているのだが、レーシックをしてもその斜位の矯正は必要で結局メガネは手放せない事になる。更に近視にしても遠視にしてもその度数は測定する日が変わればコロコロと変化する。つまり一回や二回の測定でそのレーシックを受けようと思っている患者の屈折異常量が測定できる筈が無いと僕は思っている。実際に僕が見たレーシック術後の患者の目を見ると若干遠視気味にふれている事が多い。その方が視力がでやすいからだ。ただし手元は以前より辛くなる。

実際には数%かもしれないが、レーシックの術後に酷い思いをしているいわばレーシック難民と言われる方々は確実にいらっしゃる。

そういった方々の声を集めたサイトもあるのでどうかレーシックを検討されている方は自己責任と自己判断になってしまうが後悔の無いようにしっかり調べた上でご判断頂きたい。

一応レーシック難民のサイトもURLを貼っておく。

レーシック難民

繰り返すが僕はNOともYESとも言えない。ただし僕はお金をくれても絶対にしない。

とここまで書いてきたレーシックに対して様子見党の僕でも今日の記事は看過できなかった。

(記事より引用始め)40歳以降でレーシックを受ける際の問題が老眼だ。遠くも見たいが、近くも見たい。このような世代に対していくつかの治療法が出てきている。まずは『モノビジョン・レーシック』。一方の目を遠方に合わせ、もう一方をほんの少しだけ近視の状態にする。脳がこの状態に慣れてくると、両目で遠くも近くも見えるように感じられてくるという。(引用終わり)

このモノビジョン方式以外にも保険未適応だが、白内障患者向けに遠近両用タイプの眼内レンズも開発されている。それに対する賛否も僕は知らないので言えないが、このモノビジョン方式は明らかに駄目だしをしたい。

何故なら僕ら眼鏡屋はこのモノビジョンというやり方を実際に眼鏡レンズでもやる事がある。それに対するスタンスは眼鏡士それぞれのこだわりもあり、千差万別だ。だが僕は両眼視の効果を宣伝している立場で、両目で遠くも近くも見える状態を整備する事で様々なプラスの効果があると言い続けてきた。

その僕はモノビジョン方式で矯正する事はない事はないが、最後の手段として考えている。それまでは例え失敗してレンズ交換になろうとも一度はお客様に両眼視をさせてみる。それでも駄目ならモノビジョン、この段取りになる。だがレーシックでもしもこのモノビジョン状態を作ってもしも上手くいかなかったら?それを考えると空恐ろしくなる。メガネのレンズの様に何度も試す事が出来ないからだ。

では何故モノビジョンはいけないのか?

ここは推論であるとお断りはさせていただくが、

モノビジョンの状態では自律神経が乱れる可能性があると僕は指摘している。

例えば遠くを見るのに右目、

近くを見るのに左目。

こんなモノビジョンを医師が選択したとする。

度数データーをだした方がより分かり易いだろうか?

【完全矯正値】
RS-3.00
LS-3.00

このお方は50才とする。調節力も衰えてきたが近視の眼鏡を外せば手元は不自由なく見えるケースだ、これをレーシックでモノビジョンにするとするとこんな感じだろうか?

【レーシック手術後度数】
RS±0.00
LS-2.00

こんな状態で

右目は1.2の視力

左目は0.1程度。

この位の視力が予想される。

遠くを右目で見るというのはこういう事だ。この状態で手元見ると右目は調節力が不足しているので左目を隠して右目で手元を見ようとすると当然ぼやける。だが今度は右目を隠して左目で新聞を見てみる。すると計算上は50㌢以内に入っていれば細かい字は不自由なく見られるだろう。これを右目を隠したり、左目を隠したりせずに自然と切り替えられるように目と脳を慣らす方法がモノビジョンという事になる。

ではモノビジョンになれた状態で手元を見てみる。右目がどうせ見えないので遊びがちになり、抑制と言って右目のぼやっとした視界は不要なのでその像をカットして左目だけで手元の物を捉える様にする。この状態では左目はピントを調節している状態で、この状態では副交感神経がその機能をつかさどる。

ところがこの状態では右目は遊んでいるので場合によっては遠くを見ている状態と誤認し交感神経が司ると指令をだすかもしれない。すると脳は混乱する一体、交感神経、副交感神経のどちらを優位にした状態で体をコントロールする?

と混乱する可能性がある事を僕は指摘している。そしてその自律神経を整える為にも遠くも近くも極力両眼視しようと言ってきたのだ。だがお医者様も今はサービス業であり、顧客(患者?)のニーズに忠実に答えようとする。ここに現代日本の医療に対する危うさがある。例えメガネ屋であっても僕らは顧客にNOと言わなくてはいけない事がある。医者は半医半商の僕ら以上に顧客の健康を考慮し提案するべきだ。だがこのモノビジョンという方式のレーシック手術に僕は先ほど述べた通り明らかにNOと言わなくてならないと今日は感じたのだ。

ここで少し言葉を荒らげて言いたい。お医者様は聖職であり、ビジネスじゃねぇと僕らは思うぜ。僕らだって半分医者のつもりで商売してる。でもお医者様こんな状態で国民の健康はどうやって守る?日本から聖職と言われるプロが消えかかっているこの時代に少しお怒りモードなプリズム滋郎なのだ。

Comment

2012.07.27 Fri 18:44  |  

eyewearshop 北斗 katsundo様

 勿論です。お使い下さいね。
後悔する方がこれで減ると良いですね~。

  • #-
  • グラシアスの店長さん。
  • URL
  • Edit

2012.07.27 Fri 18:02  |  

jirouさん
この文章使わせてもらっていいかなぁ。linkもさせてください。○┓ペコ






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