次論公論

 
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先日初の大阪での勉強会をNIDEKの大阪支社で開催した。

そこで一つ僕の中で課題を決めておいた。

それは

1.1mのコンパクトなシステム検眼機と

5.0mの正式な検眼機では眼位の出方に癖があるのだろうか?
という事だった。

まず結果をお伝えする。

今回は

7人の方の眼をみさせて頂いた。

すると7人中3人の方がフォロプターという機械で眼位を計ると内斜位と測定された。
僕は次論公論でずっと言い続けてきたのは

近視+内斜位

は存在そのものを疑いなさい。という事だった。

では今回の7人の方々に近視はいたのだろうか?

答えは、7人中1人が遠視、それ以外の方々は近視だった。

そして遠視を引いて残った6人中、3人の方がフォロプターを用い、プリズム分離法を使用すると内斜位と測定された。
およそ半数がこの検査法で内斜位に測定されてしまう。詳細な統計はとっていないが、およその実感ではこの半数程度が内斜位と測定されてしまうというこの結果はうちのお店の1.1mの検眼機と何ら変わらなかった。

つまりフォロプターでプリズム分離法を用い検査すると、その被験者の眼そのものは外斜位であったとしても4~6Dの範囲で内斜位方向にずれて測定される。

これは1.1mであろうと5.0mであろうと変わらないという事がサンプル数が少ないながらも証明出来た。実際にこの3人のフォロプターでは内斜位と測定された方々は偏光板を用いるとフォロプターでも手持ち式偏光板でも外斜位だった。ただし、プリズム分離法を用いずに[・]視標ではほぼ偏光板での十字視標と変わらないか、1D程度外斜位が多めにでる。これもまた1.1mも5.0mも変化なく傾向としてみてとれた。つまりフォロプターだから正確な眼位が測定出来ないのではなく、「プリズム分離法だから」眼位が正確に測れないという事を申し上げたいのだ。ところが今実際にはこのプリズム分離法で検査をされている方々が主流である。ここに日本の眼鏡業界の大きな問題が隠されている。これを問題提起するべきだと感じ、最近遠ざかっていたブログにいそいそとキーをタイプしている。もしも僕の言っている事が本当ならば、外斜位の人に内斜位だと判断して眼鏡を作っている眼鏡士、そしてその下に更に多くのその眼鏡士についているお客様がいらっしゃるのだ。これをリスクと言わずに何といおう。これが僕の正直な感想だ。

また調節の介入に関しては検証出来ていない。1.1mで検査すると近視が強め、遠視は弱めに計測される可能性があると指摘された事があるが、そこに、今回は一切言及はしていない。分からないというのが僕の心境だからだ。

この報告に関して反論したい方が山ほどいる事は承知している。そして反論そのものはウエルカムだというスタンスだが、まずはお願いしたいのは実際に伊藤の言っている事は本当なのか?これをご自身で検証してみてはいかがだろうか?

その上での議論の方がより深いお話しになると思うのだ。

 このご報告がどこかのお店の
 
   どなたかのお役に立ちますように。

              プリズム滋郎より。



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