次論公論

 
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今日は気がのったので文章が長いよ。

お陰さまでグラシアスがおぎゃ~と産声をあげてから10年の年月が流れ、開店当初は予想すらしなかったプリズム処方の大切さと斜位そのものがどなたにでも存在する「ずれ」であると気付きを頂き、それからは懸命に両眼視機能検査の大切さを訴えてきた。

僕が言ったからなのか、それとも時代が求めていたのかは不明だが、ここ数年はネットで両眼視機能検査とググれば、多くのお店がそれぞれのHPでその検査の大切さと有用性を訴えていらっしゃる。

そして僕はと言えば、この検査法を師匠から教わり、それを更に普及し広めていこうと決意したのであったが、いざ普及をさせようとすればそれには確固たる検査の理論付けが必要になると感じ、そのエビデンス作りに日々勤しんでいる。

今日のお話しはその理論のお話しなのだが、僕は検査法の構築も大切だが、それと同様に被検者(顧客)の生活環境に眼鏡の度数を調整する事が大切だと言ってきた。これはどういった事を意味しているかというと実は大変な問題提起をしている。
どういった事かというと検査理論に究極はなく、被検者の生活様式が変われば、それに応じて処方のさじ加減を変化させなくてはならず、完成したと思ったら、また新たな生活スタイルが生み出されれば、適宜それに対応する必要がある事を意味している。

少なくとも何十年も前の検査理論を学習するだけでは今の顧客の不満を解決できない可能性を指摘していると思って欲しい。

本家本元のアインシュタインが説いた相対性理論とは光の速度が誰から見ていても変わらないとするならば、時間の長さはその物体の動くスピードに応じて変化するという説明で良いのか、悪いのか分からないが、何となくそんな感じだと思う。

速度と時間は相対的であると言っているとするならば、

僕の言う両眼視機能検査相対背理論とは何だろう?

それは人の眼の度数と生活様式は相対的であるという事なのだ。

「え!?そんなの当たり前?」

もしもそう感じた方がいらしたとするならば、この先は読み進めなくても結構だと思う。既にお気づきなのだから僕がとやかく言う必要は無いと思う。

ここから先はそれに気づいていない、若しくは眼の度数は絶対値でそんな風に生活様式の変化に対応する必要が無いと思ってらっしゃる方で、かつご興味ある方はご覧になって頂きたい。

ではその相対性理論の説明に入る前に、まず人の「揺らぎ」とい物に関して理解して欲しいと思う。人の眼の屈折異常の量は常に揺らいでいる、つまり絶対値が存在しないという観点が僕の言う揺らぎだと思って欲しい。もしも屈折異常の量が揺らいでいるとするならば、

「PD(瞳孔間距離)」

「屈折異状量(近視や遠視や乱視等)」

「斜位量」

「輻輳余力」

眼の状態全てがある範囲で動き一点に留まっていない事になる。こうなってしまっては検査する側は大変だ。少なくとも僕はこうなってしまうと、これで良しという答えにはいつまで経っても辿り着けない事を意味しているし、僕は教育者ではないが、学校の先生はもっと大変な想いをする事になる、計算式を教えても計算式通りにいかない事が前提であると言わざるを得ず、教わる生徒に混乱をもたらす可能性があるからだ。

では僕は日々現場でどうしているのだろうか?

僕はその揺らぎの真ん中を狙う事を意識して検査をしていると現状ベストではないにしろ僕の今考えている事をご報告したい。

この揺らぎと相対的であるという考え方が根本にあり、それをベースに僕は度数決定している。僕は文章を書くことが上手ではないが苦痛ではない微妙な立ち位置の文系だと自分では分析しているが、ここだけを見てしまうとバリバリの理系に思えてしまうから不思議だ。

ここで考えを整理したい、ある日ある時の屈折異常の量を測定する、この方の揺らぎはピークかボトムか?まずはこの判別が難しいが、それを手探りで探っていく。またピークとボトムの波の高さはどの程度で推移するのかも問診表とヒアリングで探っていく。

そしてここからが相対的になっていくわけなのだが、

では僕のいう度数と何が相対的なのだろう?

以下列挙してみていた。

ご年齢

PC等のITデバイスの作業時間

遠見と近見の眼位差

斜位と屈折異常の量

これらを今までは漠然と頭で計算、いや計算等とはいえず漠然と考慮して度数決定してきた。元々アメーバの様に形を変えて一点に留まらない生物(人間)を見て答えを出すことを生業としてきたのだから、そこから逃げてはいけないと思うし、相手をロボットの様に扱ってはそれは失礼というものだろう。

そして今の時点での僕はこれらの項目をある程度は係数化出来ないかと思案している。

それが以下のカルテなのだが、そこにはシェアードやパーシヴァルの法則の横に伊藤の解釈という項目を作っている。これを伊藤式と言い切る程に方法論が確立できていない為だ。

随分前から僕はシェアードとパーシヴァルは基準を作ったという意味では偉大だ、だが全ての人を一定の計算式で賄うのは現状では不可能で、それが作られた当時と比較して人々の生活様式が余りにも変化してしまっている。これを根拠にこれらの式に頼るのは止めた方が良いと言ってきた。

そしてだからこそ、もう一度新たな検査理論を再構築すべきと問題提起してきたのだが、それは残念ながら僕一人では到底実現不可能な難題に今の僕には見えている。また皆の智恵を併せれば僕一人なら100年掛かるものが10年で実現出来るかもしれない。そんな思いで今僕は検査の勉強会等普及活動に取組んでいる。

ともかく今は係数の設定の微調整をしている段階である事をご報告した上で、実際に使ってみてご感想を頂ける方々を募集しているので、ご興味持って下さった方は遠慮なくこのカルテのデーター希望とご応募頂きたい。

データーはexcel2013(windows)で作っている。

また前回パーシヴァルの計算式に間違いがあると貴重なご指摘を頂いたので、その点も修正を加えている事もご連絡させて頂く。

また僕はプリズム処方の比率が73%(直近1000名程度のサンプル数で)なのだが、この比率は既存の検査理論からすれば明らかに異常な数値と言える。以前に何度もお話しいているが、世間の相場は

アメリカ式で検査されている方々で20%

ドイツ式では検査されている方々は50~80%(顧客の年齢構成比率によって変化する。)

またあるメーカーの単焦点レンズでの出荷ベースのプリズムを入れたレンズの構成比率は3%

ドイツ式ベースで考えれば、僕の73%はそれ程特異な事例には思えないが、今日本で主流になっている検査理論はアメリカ式なのでそれから考慮すれば、今の僕はこの業界で異端と言って何ら差し支えが無い。

そんな異端オジサン(もう立派なオジサンなのでは異端児は使えなかった。)からアメリカ式ベースの方々にこそ、このカルテは使ってみて実際に自分の体を使って実験してみて欲しいのだ。

この係数をいじると実際に近くなる。そもそもこんな係数では傾向は掴めても具体的な処方には活かせない。そんなご意見もあるだろう。いずれにしても賛否どちらのご意見も僕はウエルカムと受け止めるつもりでいるのでご指導ご指摘は遠慮なくお願いしたい。

ではこれがそのカルテの画像になる小さくて見えにくいのはご容赦頂きたい。


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