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ゆったりと流れる時の中で |
昨日は関東の某所にお住いのA様(仮称)、
そのお宅にお呼ばれされたので前日にTSUTAYAで 借りたCDを聞きながらドライブした。A様一家(仮称)は ご家族揃ってグラシアスのお客様、そんなお客様に お世話になりっ放しの1日だったのだが、 本来恐縮しきりの筈が、ゆったりと寛がせていただいた。 目の前には絵画と見紛うばかりの風景が広がり、 そして庭にはきゅうりの花が咲き、そして野山の いたる場所から小鳥達が僕らの為にBGMをさえずる。 柔らかな日差しが差し込み。エアコンをつけるまでもなく、 気温は30度程度は有ったそうなのだが、家の中では 爽やかな風が吹き込み、汗をかきそうになると、 さっとその汗は優しく拭い取ってくれる。
こんな楽園があるのだと僕はその心地よさに酔いしれた。
辺りをさっと見回してもそんじょそこらに畑が見える。 皆自分達で出来る事は自分でする。そして足りない物は 物々交換を当たり前にする。そんな本来一人では 弱い筈の人間が寄り添い、そして自然を敬い、 そしてその自然の恵みを享受する。
僕は実は、いつになるのか分からないが、 引退したら、こういった場所で眼鏡屋を商売ではなく、 出来ないか?といつもの妄想をしている。
「お父さん、お客さんよ。…お父さん!聞こえた!?」
すると少し離れた庭の畑から僕は返事する。
「おう、お茶でも出して少し待ってもらってくれ〜。」
「はいよ、でも東京からわざわざお越しだから早めにね〜。」
「おう!」
そしてきりの良い作業まで終えた僕は、汗を拭いながら家に入る。
「お兄さん、東京はどこだい?」
真面目そうなその青年は、少し緊張しながら答えた。
「武蔵野市です。」
「お、そうか、わしも吉祥寺で昔商売してたんじゃ。懐かしいな〜。」
「婆さん、今月はこの若者で何人目のお客さんかの〜?」
お婆さんはお茶をお盆に入れ持ってきた。
「はい、喉が渇いたろう?」
「そうね〜、1週間程前に、お隣の俊輔爺さんの 老眼鏡のレンズを変えたろう?だから今月二人目だね〜。」
「お、そうか今月はいいペースじゃな。それではお兄さん、何かお困りかな?」
「じ、実は〜…。」
こんな具合に眼鏡作りが出来る限り、商売とは成立しなくとも 過疎地でお困りの方に貢献出来る。そんな暮らしをしてみたい。 勿論、その時には眼鏡屋は国家資格となり、そのお店に行けば 国家資格者は両眼視をしっかり勉強出来る世の中になっている。
そんな老後をおくれないものだろうか?と今から楽しみだ。
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